【宅建】勉強が苦手な人が「権利関係」を勉強する為に有効となるイメージ戦略とは
権利関係は、恐らく宅建の4分野の中でも最もクセがあり、最も勉強方針が別れる分野だと思われる。
そして、権利関係については勉強が苦手な人が最もつまずく分野でもある。
しかし、勉強が苦手な人でも権利関係を攻略する手段はある。
今回は勉強が苦手な人が権利関係を勉強する上で有効となりうる
イメージ戦略
についてお話しさせていただこう。
権利関係とは
権利関係を勉強する前に
そもそも権利関係とは何なのか
というのを理解する必要がある。
権利関係とは
「一般法である民法と、不動産に関する特別法を扱う分野」
である。
一般法と特別法についてはここではあえて言及を避ける。
時間が有り余っている学生や主婦は、一般法と特別法の違いを理解しておけば権利関係を勉強する上で理解の助けにはなる。
だが、勉強する時間がない人が一般法と特別法の違いについて理解しようとすると逆に混乱してしまうので、勉強時間がたっぷりある人以外はスルーしよう。
しかし、時間がない人でも民法が何なのかというのは多少理解しておく必要があるので軽く説明しておこう。
民法とは
コンビニの商品を万引きして、警察に捕まった!
これは民法ではなく刑法。
警察(国)vs一般市民
の構造が刑法。
では、民法とは何か。
Aさん「ボーナス入ったからキャバクラおごってやるよ!」
Bさん「え!まじで!!サンキュー!!」
-翌日-
Bさん「早くキャバクラ連れてけよ!!」
Aさん「え、あれ冗談なんだけど…」
Bさん「は?!?!?!ふざけんな!!!」
これがいわゆる民法で、心裡留保というヤツなんだけど
まさにこれは
一般市民vs一般市民
の構造である。
こういう言い争いが生じて、仮に警察呼んでも
「民事不介入」
とか言われて相手にされない。
この一般市民と一般市民の関係において制限を設けた法律が民法なのだ。
イメージ戦略
権利関係と言っても、言うまでもなく不動産取引で使用するであろう法律を意識して出題されるので司法試験レベルの内容は問われない。
(近年の宅建試験は一概にそうとも言えない傾向にあるが、基本は不動産取引が想定されているという理解でいい。)
宅建の試験なので基本は不動産取引を想定した民法の出題が大半を占める。
例えば
ある夫婦が一戸建ての家を探しており、日曜日に現地販売会に行き、2人とも気に入ったので申し込みをしました。
住宅ローンは旦那が組みます。
旦那は基本的に土日休みなので、翌週の"土曜日"に契約日を設定した。
しかし。
同じ物件を気に入った別の人が同じ物件に申し込みをして、契約日を"火曜日"に設定した。
なんとしても夫婦はその物件を買いたいのだが、ローンを組む当の旦那は平日は仕事。
そこで旦那は奥さんに
「頼む!代わりに明日(月曜日)契約をしてきてくれ!!」
これはまさに権利関係に登場する
「代理」
に該当する。
ちなみに、仮に旦那と奥さん2人でローンを組む場合は
「共有」
が登場する。
ちなみに、この奥さんは成人なのか?未成年なのか?っていう問題も想定でるだろう。
未成年だったら、取引は出来るのだろうか?
これは制限行為能力者が問われる問題だ。
権利関係は、漠然と法律と捉えて勉強してもなかなか理解しづらい分野だ。
権利関係は基本的に不動産取引を想定して出してくるのだから、上のように
「不動産の取引をイメージして理解する」
という勉強の姿勢が非常に大切になる。
しかし、漠然と宅建の問題を見てイメージしろと言われてもなかなかしづらいのもまた事実。
なので、イマジネーションを喚起してくれるテキストを使用することをオススメする。
イマジネーションの喚起
イマジネーションを喚起してくれるテキストとは、具体的には
「イラストや図を多用して視覚的な補助をしてくれるテキスト」
のことを指す。
ぶっちゃけ文字が羅列されているだけのテキストは理解しづらい上に勉強していて疲れるし眠くなる。
なので、五感のうち視覚を刺激してくれるイラスト・図を多用するテキストを使用してイマジネーションの喚起を図ろう。
僕も散々いろんなテキストを入念に調べあげたが、LECの「出る順宅建士
合格テキスト」がダントツでオススメ。
イラストや図が多様されている上にボリュームがちょうどいい。
最後に
権利関係を勉強する際は、是非
「不動産屋に行き、不動産を買ったり借りたりする」
場面を想像しながら勉強してみて欲しい。
必ず理解の助けになるはずだ。