Miraport

単なる雑記です

カリスマニートブロガーの朝は遅い

inspired by 「プロニートの朝は早い 」by 2ch.net

 

 

神奈川県横浜市

 

閑静な住宅街の一画

 

ここにカリスマニートブロガーの家がある。

 

はま龍はここに住んでいる。

 

世界でも有数のカリスマニートブロガー。

 

彼の仕事は決して世間に知らされるものではない。

 

我々はカリスマニートブロガーの一日を追った。

 

 

 

午前9時

 

 

カリスマは目を覚ます。

 

 

Q.朝、遅いですね?

 

 

はま龍「はは(笑)そうですね。

前日の夜中まで記事を書き、朝8時に記事の予約投稿をする。

そうすればおおよそ9時頃には通勤・通学のはてなブックマーカーたちのコメントが付き終わるので、これくらいに起きるのがちょうどいいんですよ。」

 

 

そう言いながらベッドから出ると、カリスマはスマートフォンを片手に忙しなく動き始める。

 

 

Q.なにをされているんですか?

 

 

はま龍「コーヒーを淹れてます。これを飲まなければ僕の一日は始まりません。

日々のルーティンの乱れは記事の乱れにもつながるんです(笑)」

 

 

そう話しながら、手を動かし続けるカリスマ。

片手でコーヒーを淹れつつ、もう片方の手で握るスマートフォンでアクセス数の確認をする。

 

一切のムダを排除した動き。

カリスマならではの、技である。

 

 

午前10時

 

(カチッ・・・カチッ・・・)

 

 

Q.なにをされているんですか?

 

 

はま龍「昨日投稿した記事や、朝の8時に予約投稿した記事についたブックマークのチェックです。

ブログは読んでくれる人がいて初めて成り立つんです。

だから、自分が記事を書くのと同じくらい受け手のコメントの確認も重要なんですよ。」

 

はま龍「さて、コメントのチェックはこの辺にしておきましょう。」

 

 

Q.また新しいコメントが付いていますが?

 

 

はま龍「ブックマークが30以上付き始めると、徐々に辛辣なコメントが出始めます。

なので、どこまでコメントを確認するかの見極めも重要なんです。」

 

 

コメントの確認はブロガー生命が断たれる可能性のある危険な作業だと話す。

 

そう話すカリスマの目から、幾多の危険を乗り越えてきた気概が伺える。

 

 

午前11時

 

パソコンの前でスマートフォンを眺めながら停止するカリスマ。

 

 

Q.休憩中ですか?

 

 

はま龍「いえ、最新ニュースのチェックをしています。

はてなブックマークのホットエントリーをチェックをして、その後はヤフーニュースのチェックです。

記事のネタがどこに転がっているか分かりませんから。

最新情報にリアルタイムで触れられるニートの強みを生かさないと(笑)」

 

 

そう笑いながら話す彼には、確かにカリスマの面影が見えた。

 

情報発信者は、受信することもまた重要なのだと彼は語る。

 

 

気付けば昼が過ぎ、時計の針は13時をさそうとしている。

 

 

13時

 

再び慌ただしく動き始めるカリスマ。

お昼ご飯を食べているようだ。

 

 

Q.お昼、遅いですね?

 

 

はま龍「えぇ。

やはり朝起きるのが少し遅いので、こうなってしまいますね。」

 

 

そう話しながら素早く食べ物を口の中に運ぶカリスマ。

そして、パソコンやスマートフォンに向かう時間以外はすべて無駄な時間だと彼は続ける。

 

 

はま龍「サラリーマンたちと同じようにゆっくり食事をとっている暇はありません。ニートブロガーというのは常に不安定な立場に置かれてますからね。」

 

 

20分で食べ終わるというから、驚きだ。

 

一体何が彼をここまで本気にさせるのだろうか。

 

スタッフは彼のストイックさに驚きを隠せなかった。

 

13時20分

 

早々に食事を終えたカリスマは、再びパソコンに向かっていた。

 

(カチッ・・・カチッ・・・)

 

静寂に包まれた彼の部屋には、マウスのクリック音とタイピング音だけが響き渡っていた。

 

 

(カタカタ・・・カチカチッ・・・)

 

 

はま龍「あっ、またPCデポかよ。"適法じゃねーよ"っと・・・。」

 

 

沈黙を破ったのは、カリスマであった。

 

 

Q.何をされているんですか?

 

 

はま龍「はてなブックマークでバズってる記事にコメントを付けています。

ブロガーというのは常に賛否の天秤にかけられる生き物です。

ですから、こちらも評価者としての立場を理解する為に他人の記事にコメントをつけているんです。」

 

一切の妥協を許さないカリスマの目は、真剣そのものだ。

 

 

16時

 

パソコンの前に座ってから2時間30分が経過する。

 

カリスマはおもむろに立ち上がり、部屋の隅にあったダンベルを握り、トレーニングを始めた。

 

 

Q.なぜ、トレーニングを?

 

はま龍「はは、まぁ習慣ってやつですかね(笑)

ニートブロガーやってると、どうしても体がなまってしまいますから。

あと、やっぱりずっと座ってると発想力が鈍るというか、体を動かした方がインスピレーションが沸きやすいんですよ。」

 

 

熟練の技が光る。

これがカリスマと、他のニートブロガーとの違いである。

 

 

17時

 

じっくり1時間、カリスマは汗を流した。

 

トレーニングを終えると彼は歯ブラシを持ち、お風呂場へ向かう。

 

Q.なぜ歯ブラシを?

 

はま龍「先ほどお昼ご飯を食べた後歯を磨いてないでしょう?

このシャワーのタイミングで磨く為です。

あらゆる動作は1度で済ませたいんですよ(笑)」

 

 

技術立国日本、ここにあり。

 

 

17時15分

 

シャワーも早々に済ませ、再びパソコンに向かうカリスマ。

 

外は既に日が落ち始めていた。

 

 

はま龍「さて、そろそろ記事を書き始めます。ここが一日の本番です。」

 

 

一気に現場に緊張が走る。

 

カリスマは続ける。

 

 

はま龍「ソーシャル流入を大量に確保できるのが22時なんです。

僕は3000字以上書くことが多いので、これくらいの時間から書き始めないと間に合わないんですよね。」

 

はま龍「記事を作成する時間が一番頭を使うし、体力も消耗します(笑)」

 

カリスマはそうこぼした。

 

 

Q.大変そうですね?

 

 

はま龍「まぁ、好きで始めた仕事ですから(笑)」

 

 

そう語りながらもタイピングの手を決して緩めないカリスマの額には、汗が光っていた。

 

 

Q.なぜここまで本気になれるんですか?

 

 

スタッフは質問をぶつけてみる。

 

 

はま龍「ブログの世界にはすごい人たちがたくさんいますからね。

高知に移住しちゃう人とか、副業で100万PV達成しちゃう雑記ブロガーとか、はてなから総攻撃を受けているキャンピングカー乗り回しているブロガーとか、本当にいろんな人がいます。

本物に追いつけ追い越せですかね(笑)」

 

 

そう笑いながらも、彼の目は真剣そのものだった。

 

 

Q.カリスマニートブロガーを辞めようと思ったことは?

 

 

はま龍「いやぁ、辞めたいと思っても辞められないんですよね。

後に続く若手がいないんですよ(笑)」

 

 

今一番の問題は後継者不足だという。

 

 

はま龍「最近の若者はネタが浮かばないといってすぐに辞めてしまうんですよ。」

 

 

はま龍「だから僕は続けますよ、記事を待ってくれている人がいる限り。」

 

 

そう語る彼の横顔は、カリスマのそれであった。

 

 

22時

 

はま龍「よし、出来ました。」

 

 

静寂を破ったのはカリスマだった。

 

 

Q.記事を公開したんですか?

 

 

はま龍「いえ、まだです。

出来上がった記事に、誤字脱字がないかをまずパソコンでチェックし、その後はスマートフォンでも表示して確認してみます。

ちょっとのミスでも、こちらの記事の意図が誤って読者に伝わってしまう可能性がありますから、チェックは入念に行います。」

 

 

カリスマに一切の妥協はない。

 

 

はま龍「よし、公開しました。さて、この後は次の日の記事作成です。」

 

 

Q.また記事を書くのですか?

 

 

はま龍「えぇ、今度は明日の朝8時に予約投稿をするための記事を書きます。」

 

 

昼間に情報収集に徹した分、夜はひたすら書くことに専念するのだと彼は言う。

 

そこから彼の記事作成は夜中まで続いた。

 

 

はま龍「本物に追いつけ、追い越せです。」

 

 

エンドロール

 

カリスマニートブロガー。

 

その仕事は決して世間に知らされるものではない。

 

 

そう、カリスマニートブロガーの朝は遅い。

 

- END -